検査装置POCT(point-of-care testing)とその試薬を開発しております。
本研究開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)のご支援で、東北大学材料科学高等研究所(AIMR)、東北大学マイクロシステム融合研究開発センター(μSIC)、東北大学工学系研究科、東北大学医学系研究科、東北大学病院、災害科学国際医療研究所(IRIDeS)と共同で進めております。
⾎液検査マーカーの測定は、⼀般に臨床検査会社の中央検査ラボで分析・測定され、結果が得られる迄に1 週間前後を要することからその時間短縮が課題です。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ診断で代表されるように、クリニックやオンサイトで、15-30分程度で素早く測定結果がわかる、利便性の⾼い検査が求められています。
当社では、簡易迅速検査装置でもイムノクロマトグラフィのようなストリップ式のバンドの有無で定性的に判定する検査キットではなく、後述する蛍光ヤヌス粒⼦を⽤いたイムノアッセイ法により、定量性があり擬陽性や偽陰性が抑えられる検査キットの開発を進めています。
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蛍光ヤヌス粒⼦は、⽚半球毎に異なる素材から成る、数百ナノメートルオーダーの新素材の微粒⼦であり、⽚半球に蛍光性物質を、⽚半球に磁性とアミノ基を含ませており、⽬的に合わせ、抗原あるいは抗体をクロスリンクさせ、様々なバイオマーカー診断⽤途に利⽤できます。
疾患例:原発性アルドステロン症(アルドステロン:競合法、レニン:サンドイッチ法)、
新型コロナウイルス感染症(Nタンパク:サンドイッチ法)
キーワード:POCT検査、新素材蛍光ヤヌス粒⼦イムノアッセイ、マイクロ流路技術